持病が団信の告知事項に該当しなくても、全て告知が必要ですか?

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住宅ローン審査では、お金の面だけでなく借り手の健康面も審査されます。

お金に関しては、審査に通りそうになければ購入物件の予算を下げたり、頭金を用意したり、いろいろな対処ができますが、健康面の問題はそうはいきません。

そういう事情を反映してか、団体信用生命保険(団信)に関する相談や質問をたくさん頂きます。

今日はその中から、最近よくいただく質問を取り上げたいと思います。

 

「持病があります。ただ、この持病に関して、団信の告知書に当てはまるものがありません。こういうものは告知しなくても良いのでしょうか?それとも、告知事項に該当しない持病も、すべて告知する必要があるのでしょうか?」

 

持病があっても告知事項に該当しないケースは結構あります。

・持病が告知書に挙がっている病名に該当していないケース

・完治はしていないが通院等も一定期間していないケース

・病名が確定していないケース

結論から言えば、上記のようなケースでは告知は必要ありません

保険の審査は“聞かれたことに答えればよい”というのが原則だからです。

以下、ケース別に解説していきます。

■持病が告知書に挙がっている病名に該当していないケース

団信の告知書を見ると、具体的な病名が告知の対象として挙がっています

以下は、一般的な告知書に掲載されている病名の例です。

2.過去3年以内に下記の病気で、手術を受けたことまたは2週間以上にわたり医師の治療(診察・検査・指示・指導を含みます。)・投薬を受けたことがありますか。

・(心臓・血圧)狭心症、心筋こうそく、心臓弁膜症、先天性心疾患、心筋症、高血圧症、 不整脈、心不全

・(脳・精神・神経)脳卒中(脳出血・脳こうそく・くも膜下出血)、脳動脈硬化症、精神病、うつ病、神経症、てんかん、 自律神経失調症、アルコール依存症、薬物中毒 、知的障害、認知症

・(肺・気管支)ぜんそく、慢性気管支炎、肺結核、肺気腫、 気管支拡張症、慢性へいそく性肺疾患、肺せんい症

・(胃・腸)胃かいよう、十二指腸かいよう、 かいよう性大腸炎、腸へいそく 、クローン病

・(肝臓・胆のう・すい臓)肝炎(肝炎ウイルス感染を含む)、肝硬変、肝機能障害 、胆石、胆のう炎、すい炎

・(腎臓・尿管)腎炎、ネフローゼ、腎不全、のう胞腎、腎臓結石、尿路結石

・(目)緑内障、白内障、網膜の病気、角膜の病気

・(がん・しゅよう)がん、肉腫、白血病、しゅよう、ポリープ

・(その他)糖尿病、リウマチ、こうげん病、貧血症、 紫斑病、甲状腺の病気

・(女性のみ)子宮筋腫、 子宮内膜症、 乳腺症、 卵巣のう腫

※告知書の詳細は、「団体信用生命保険(団信)の審査項目と告知での注意ポイント」を参照ください

 

見てのとおり、代表的な病気はかなり網羅されていますが、それでも“自分の持病が例として挙がってない!”という方も結構いらっしゃいます。

「一応、持病だから告知したほうがいいのかな・・・??」と思いがちですが、上の抜粋の質問を見ると“下記の病気で”と明記してあるため、病名は限定されます。したがって、告知の必要はありません

告知書の質問事項は引受保険会社(住宅ローンを提供する金融機関と提携している保険会社)によって異なるため、不安のある方はいろんな金融機関で事前に告知書を見せてもらうと良いでしょう。

自分の持病が告知事項に当てはまるかどうかを事前に調べておけば、その後の対策も立てやすいはずです。

 

■完治はしていないが通院等も一定期間していないケース

相談者の方から、一番よく質問を受けるのがこのケースです。

このケースに該当するのは、例えば、

・ずっと定期的に通院してきたけれど、4年前の転勤をきっかけに病院に行かなくなり、結局そのまま通院をやめてしまった

・5年前に健康診断で再検査を受けるよう進められた。再検査したところ、「今のところ大丈夫なので、また1年後に検査してみましょう」と言われていたが、面倒なのでそのまま再検査を受けないままになっていた

というようなケースです。

 

団信の告知書には、3年以内に医療機関にかかっているものを告知する欄があります。

2.過去3年以内に下記の病気で、手術を受けたことまたは2週間以上にわたり医師の治療(診察・検査・指示・指導を含みます。)・投薬を受けたことがありますか。

※団信告知書の質問例

→詳細は、「団体信用生命保険(団信)の審査項目と告知での注意ポイント」を参照ください

 

上のようなケースでは3年間通院等をしていないため、告知は必要なさそうに見えます。

ただ、「完治したわけじゃないし、自分から通院をやめただけだから、告知したほうがいいのかな?」と思われる方も多いようで、そういった方から質問をよくもらいます。

結論は上述したとおりで、告知の必要はありません

「完治してないのに大丈夫・・・???」と思われる方が多いですが、3年間通院がなくても大丈夫だったということは、引受保険会社としても“それほど大きなリスクはない”と考えることができるのです。

 

■病名が確定していないケース

もうひとつ告知すべきか不安になるケースとして、病名が確定していないケースがあります。

たとえば、

・「このままだと糖尿病一直線だよ」とお医者さんから言われた

・「まだ治療までする必要はないけれど、血圧が高めですね」と病院で指摘された

というようなケースです。

これも告知すべきか悩まれる方が多いですが、両方とも、まだ「糖尿病」とか「高血圧症」と診断が確定されたわけではないので、告知の必要はありません

くれぐれも診断確定していない病名で告知をしてしまわないように気をつけましょう。

 

■まとめ

団信は、住宅ローン審査の最後の関門です。

上で例として挙げたようなケースでは告知の必要はないですが、逆に告知すべきものをしないでいると、万が一の際に家族が路頭に迷うことになります。

告知すべきか迷ったら、必ず保険の査定に詳しい人に確認するようにしましょう。

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