過払金返還請求しても住宅ローンが組める人、組めない人

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私のところに来る住宅ローン相談のテーマは大きく3つに分かれています。

1つ目は団体信用生命保険に入れないというもの。

2つ目は借入希望額まで借りられないため審査に通らないというもの。

そして3つ目は個人信用情報に関するものです。

信用情報が問題になって審査に通らないケースも色々ありますが、最近増えている相談は“過払金返還請求”に関する相談です。

・以前に過払金返還請求をやっていて、住宅ローン審査に落ちるかもしれないと不安になっている人

・これから過払金返還請求をするけれど、将来の住宅購入にどういう影響を与えるか心配になっている人

相談のパターンは大体上の2通りです。

実際、過払金返還請求をした方の場合、その状況によって住宅ローンが組める人と組めない人に分かれてしまいます。まるで天国と地獄です。

自分がどっちに転ぶのか?不安になるのも無理もありません。

本コラムでは、過払金返還請求が住宅ローン審査に与える影響と、実際に過払金返還請求を検討するときに確認すべき事項についてお伝えしていきます。

■住宅ローン審査に通る人と通らない人がいるがいる

・債務整理は住宅ローン審査に不利に働くのが原則

まず確認しておいてほしいことですが、一般的に債務整理を行うと住宅ローン審査に不利に働きます

債務整理とは、

・自己破産

・個人再生

・任意整理

などを指す総称であり、過払金返還請求もその1つです。

債務整理をすると、一定期間は信用情報に記録が残るため、金融機関でもその記録を把握することができます。

したがって、少なくとも債務整理の記録が掲載されなくなるまでは、住宅ローン審査には通らないのが一般的です。

・過払金返還請求のみが一部例外

ただ、過払金返還請求だけは例外です。

もちろん、審査に落ちるのが原則なので、普通は住宅ローンが組めない方の方が一般的なのですが、すんなり住宅ローン審査に通ることもあります

債務整理のうち、過払金返還請求だけに例外が存在するのです。

では、過払金返還請求後も住宅ローンが組める人は、住宅ローンが組めない人とどういった違いがあるのでしょうか???

■審査に通る人と通らない人の違いとは?

・信用情報の記録がカギを握る

過払金返還請求をしても住宅ローンが組める人と組めない人がいるのは、個人信用情報の記録が原因です。

ある人は信用情報に過払金返還請求をした記録が無く、ある人は記録が残るのです。

記録が残っていない人については、金融機関でもその履歴を把握できません。

したがって、すんなり住宅ローン審査に通るということが起き得るのです。

同じように認められた権利を行使して同じ手続きをしているのに、どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか???

それは過払金返還請求後の残債の有無によって、信用情報に記録が残るときと残らないときがあるのです

・信用情報に過払金返還請求の記録が残らないケース

過払金返還請求をしても信用情報に記録が残らないのは、手続き後に残債がなくなる人のケースです。

過払金とは、不法に多く取られていた利子のことです。

そして、現時点でまだ借金を返し終わっていなくても、この過払金を返還してもらうことで残債(残りの借金)と相殺できることがあります。

もちろん、既に返し終わった借金について過払金返還請求をする場合も残債はゼロです(むしろお金が戻ってくる)。

この場合、信用情報に債務整理の記録が残らないので、住宅ローン審査で問題になることは無いのです。

・記録が残るケース

一方、信用情報に記録が残る人もいます。

過払金返還請求をしても、まだ借金が残る人のケースです。

この場合、信用情報の履歴から債務整理をしたことも判明するので、住宅ローン審査に通らない、ということが起こります。

■過払金返還請求前に確かめておきたいこと

・住宅ローンを組む予定がある場合は注意!

以上からお分かりのように、住宅購入を考えている方が過払金返還請求を検討している場合には、注意が必要です。

一歩間違うと、信用情報に記録が残る可能性があります。

そして、それが原因で数年間家が購入できない事態に陥ることだってあります。

では、過払金返還請求を行う場合、どんなことに注意すれば良いのでしょうか???

・残債が残るか否かを確認する

信用情報に記録を残さないための条件は、上述したように、過払金返還請求後に残債が残るか否かです。

・残債が無い→信用情報に載らない

・残債が残る→信用情報に載る

という構造なので、過払金返還請求を検討する場合には、「残債が残るかどうか?」の確認が必要です。

既に借金を返し終わった方の場合は、過払金が返ってくるだけなので何の問題もありません。

せっかくの権利なので、ぜひ行使してください。

一方、現在進行形で借金返済中の方の場合は、きちんと確認することが大事です。

過払金返還請求の場合、専門家に相談する方がほとんどだと思います。

相談の際には、最初の段階で“信用情報に履歴が残らないようにしたい”という意志を伝えておきましょう

将来の住宅購入に支障をきたさないために、慎重な対応が大切です。

■まとめ

本コラムでは、過払金返還請求と住宅ローン審査の関係についてお伝えしました。

最終的に残債が消えるか残るかで、住宅ローンが組めるか組めないかが決まります

読者の中に過払金返還請求と住宅購入を検討している方がいらっしゃったら、専門家の力も借りながら、どちらを先に進めるか慎重に検討してみることをお勧めします。

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