公共料金の延滞や滞納は、住宅ローン審査に影響しますか?

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金融機関は、住宅ローン審査に通らなかった詳しい理由を教えてはくれません。

そこで審査に落ちた人は疑心暗鬼になりながら、色んな原因を探り始めます。

ここで一番に思い当たるのは、過去の公共料金の滞納です。

「あれ?もしかして2か月前に電気代を払うのが遅れたのが原因なのかな・・・?」

「そういえば半年前に水道代の引き落としの入金が遅れたことがあった!あれのせいで落ちたのかな・・・?」

そんなふうに想像をめぐらすにつれ、世の中には「公共料金を延滞すると家も買えなくなる・・・」というような噂が都市伝説のように広がっています。

実際、公共料金の延滞や延滞は住宅ローン審査に影響を与えるのでしょうか?

結論から言えば、

・公共料金の延滞が審査に影響を与えることは、ほとんどない

・ただし、一部影響を与えるケースがある(要注意!)

と言えます。

本コラムでは、公共料金の延滞が住宅ローン審査に与える影響について説明していきたいと思います。

公共料金の延滞が理由で審査に落ちるケースは少ない

 

電気代、電話代、ガス代、水道代・・・

公共料金の多くは、毎月のように請求書が届き、利用者がそれを支払うという仕組みです。

払い込み方法は、以前は銀行振込が主流でした。

そして、それが面倒な方のために口座振替方式が案内され、それを利用している方も多かったようです。

口座振替に加え最近では、コンビニで支払うコンビニ払い、クレジットカード払い、ペイジーなどの簡易支払システムなども選択できるようになりました。また、ネットバンキングで支払う方も増えています。

実は、こうして広がった支払方法の選択肢が、住宅ローンの審査にも影響を及ぼすようになってきています

以前は公共料金の延滞で審査に落ちる人はほぼゼロだったのですが、最近では、延滞が原因で住宅ローンを組めない人が少しずつ増えてきました

いったいなぜ、支払い方法の選択肢が増えたことで、住宅ローン審査に通らない人が増えてしまったのでしょうか・・・???

 

■個人信用情報に延滞履歴が残るかどうかがポイント

公共料金の延滞が住宅ローン審査に影響を及ぼすかどうかは、実は、個人信用情報に延滞履歴が記録されているかどうかで決まります

個人信用情報については以前のコラム(「個人信用情報って一体どんなものですか?」)にも書きましたが、“あなたが借りたお金を返せる人かどうか”を確認するために金融機関が利用している情報です。

信用情報に延滞履歴があるということは、金融機関から“お金にだらしのない人”と判断されても仕方がありません。

金融機関が一番恐れているのは、“貸したお金が返ってこないこと”ですから、厳しい目にさらされても仕方ありませんよね・・・

ただ、公共料金を延滞したからといって、必ずしもこの“信用情報”に延滞履歴が掲載されるわけではありません

正確に言えば、電力会社やガス会社は信用情報機関の会員ではないため、延滞をしても信用情報に記録は残りません。

また、水道料金についても、管轄するのが各自治体なので、同様に信用情報機関の会員ではなく、延滞記録も残りません。

これが、「公共料金の延滞が、住宅ローン審査に影響を与えることはない」と上で説明した理由です。

ただ一方で、いまの記述とは矛盾するようですが、住宅ローン審査に影響を与えてしまう延滞も最近では増えています。

言い方を変えれば、

審査に影響する延滞と、影響しない延滞がある

ということなのです。

では、どのようなケースで、公共料金の延滞が住宅ローン審査に影響を与えてしまうのでしょうか

■延滞が理由で審査に通らないケースとは?

 

個人信用情報に記録が残るのは、信用情報機関の「会員」である企業を通じて延滞をしてしまった場合です。

つまり、公共料金の「支払い方法」がカギを握るのです。

支払い方法が直接支払方式の場合、たとえば

・銀行振り込み、口座振替、コンビニ払い、ペイジーなど

の場合には、上述したように延滞しても履歴が残りません。

注意すべきなのは

・クレジットカード払い

のケースです。

最近では、「公共料金を当社のクレカ払にするとポイントが付きます」と宣伝しているカード会社が多いため、公共料金の支払いをクレジットカード払いに設定する方が増えてきました。

クレジットカード払いだと、自動引き落としと同じようなイメージなので“延滞”とは無縁のものと感じるかもしれません。

考え方としてはその通りなのですが、気を付けないといけないのは、クレジットカードの月々の支払いを延滞したときなのです。

月々の支払いを延滞すると、信用情報機関の「会員」であるクレジットカード会社にとっては、延滞履歴を報告する対象となります。

もちろん、延滞したら即日報告する、というわけではありませんが、

2か月連続で延滞してしまった、といった状況であれば、確実に延滞履歴に記録されます。

そして、この月々の支払の中には、ショッピングの支払いに加え、各種公共料金の支払いも含まれています。

公共料金の延滞そのものが住宅ローン審査に影響するというよりは、それを含むクレカ払いの延滞が影響してしまうのです。つまり、間接的に公共料金も延滞してしまった状態になっているのです。

公共料金をクレジットカードで支払っている人は、住宅購入を決めたら

・直接支払い方式に変更する

・クレジットカード支払いの延滞をしない

ということが大切になってきます。

 

なお、公共料金の中でも携帯電話料金については、特殊な支払い処理になっているケースが増えていて、信用情報で引っかかる方が増えています。

その内容と対策については、また今後アップするコラムに記載したいと思います。

■まとめ

公共料金の延滞そのものが住宅ローン審査に与える影響はありません。

しかし、クレジットカード払いなどを選択している方は、間接的に影響を及ぼす可能性があります。

住宅購入を計画している方の場合は、公共料金の支払いに

・クレジットカード払いを選択しない

・カード支払いの延滞をしない

という対策をしっかりやっていきましょう。

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